研究課題
本年度は、昨年度と同様、ペルシア語古文書および古写本の調査を行うため、マドラス大学図書館(チェンナイ・インド)へ出張する予定であったが、インド洋津波の影響で、急遽パンジャーブ大学図書館(ラホール・パキスタン)に調査先を変更した。同図書館ではカタログとして未だ出版されていないものも含め、研究課題に関連するいくつかの重要な写本について、部分的な写真撮影を行った。また現地で得た情報に基づき、パンジャーブ公共図書館でも写本調査を行った。その結果、研究課題に関連する重要な写本複数の存在を知り、これの写真撮影を行った。とりわけムガル帝国の王子がペルシア語で記した回想録Waqi'at-i Azfariの学会未知の写本を発見した意味は大きい。同館館長の特別の許可を得て全冊の撮影を行うことができたので、現在その内容を整理中である。さらにダヤール・スィング・トラスト図書館にも赴き、同館の写本カタログを入手できた。またパンジャーブ大学(ガヴァメント・カレッジ)ペルシア語学科長ムハンマド・ラフィーク教授と研究交流を行い、同国での研究動向について最新の情報を得ることができた。さらに研究課題に関連する、本邦では入手の難しいパキスタン出版の書籍を多数購入した(外国旅費)。今回の調査については、冒頭の通りの事情で準備が不足しており、かつ滞在時間も短かったが、携帯した電算機とデジタルカメラが、収集した情報を効率的に整理するために絶大な威力を発揮した(物品費)。その他、研究課題に関係する一次文献、および国内外の研究文献を多数購入した(物品費)。また前年度までに入手してあるマイクロフィルム、マイクロフィッシュ等のデジタルスキャンを行った。現在その内容を整理・検討しているところである(その他)。
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すべて 雑誌論文 (5件)
Akira Usuki et al.eds.Population movement beyond the Middle East : Migration, diaspora and network
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