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2004 年度 実績報告書

清朝文書システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520433
研究機関日本大学

研究代表者

加藤 直人  日本大学, 文理学部, 教授 (90130468)

キーワード満州語 / 档案 / 文書資料 / 清朝 / 〓紅旗档 / 内国史院档 / 八旗 / 史料学
研究概要

今年度は、昨年度に引き続き東洋文庫所蔵の満洲語文献とくに「〓紅旗档」(〓紅旗満洲都統衙門档案)を中心とした中国・清代の満洲語文書資料を分類・整理した。また、7月には、ロシア連邦極東地区における清代文書資料に関する保存状態を知るため、ハバロフスク市文書館、同市郷土誌博物館、ブラゴヴェシチェンスク市郷土誌博物館、ブラゴヴェシチェンスク教育大学博物館等で調査を実施した。周知のとおり、ブラゴヴェシチェンスク近郊は、19世紀後半まで清朝の領土であり、教育大学博物館で、旧愛琿城(当時はアムール川左岸にあった)内にあったと思われる「石敢當」、郷土誌博物館で、おなじく同城内にあったと考えられる関帝廟の鉄製梵鐘を発見した。いずれも漢文記銘があり、鉄製梵鐘には、同城駐在の黒龍江副都統吉力頏阿が父母のために作られたという銘文があり、当時の清朝のアムール左岸支配を伺うことのできるきわめて貴重な史料と判断できる。これらの調査・研究と並行して、研究補助者の助力を得て、17世紀前半の満洲語資料である「内国史院档」(清初の国史編纂機関「内国史院」の公文書。現中国第一歴史档案館所蔵)の翻訳・整理を行った。今回実施した「内国史院档」の研究は、清の太宗ホンタイジの天聡五年部分(いわゆる「天聡五年档」)を中心とし、そのほとんどの逐語訳、意訳を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本所在の清朝資料-清三朝実録を例として-2005

    • 著者名/発表者名
      加藤直人
    • 雑誌名

      中日学者清史研究座談会会議手冊(国家清史編纂委員会、中国人民大学清史研究所)

      ページ: 51-59

  • [雑誌論文] Warrior Lamas : The Role of Lamas on Lobjang Danjin's Uprising in Kokonor, 1723-1724.2004

    • 著者名/発表者名
      KATO, Naoto
    • 雑誌名

      Memoirs of the Research Department of the Toyo Bunko 62

      ページ: 29-43

  • [図書] 逃人档2005

    • 著者名/発表者名
      加藤直人
    • 総ページ数
      101

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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