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2005 年度 実績報告書

清朝文書システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520433
研究機関日本大学

研究代表者

加藤 直人  日本大学, 文理学部, 教授 (90130468)

キーワード清朝 / 文書資料 / 八旗 / 档案 / 「〓紅旗档」 / 「金例」 / 史料学 / 満洲語
研究概要

平成17年度は最終年度であり、過去2年間の研究成果を総括するとともに、平成17年5月に米国ハーヴァード大学に赴き、清朝文書研究の世界的権威のひとりであるマーク・C・エリオット教授と、官衙内文書の整理の方法、今後の研究推進のための意見交換を行った。また、併せて同年8月に、北京・中国第一歴史档案館において、同館所蔵の清代文書を確認するとともに、同館档案研究者と官衙内文書の整理・分類に関する意見交換を行った。そして12月には、清朝の文書システムを考える際に欠くことが出来ない、台湾・中央研究院歴史語言研究所明清档案室所蔵清朝文書の調査を実施した。同室においても、研究者と具体的な官衙内文書に関する検討を行った。これらの調査および意見交換等によって、清朝の文書システム、とくに官衙内文書の整理・分析方法をある程度確定することが可能となった。一方、研究補助者の力を借りて、1644年の中国本土進出以前の記録で、歴史書の作成に重要な役割を果たしたと考えられる『金例』を翻訳するとともに、前年度よりの継続である東洋文庫所蔵「〓紅旗満洲衙門档案」の光緒朝部分の分類・分析作業を実施した。その結果、同文書の光緒朝部分について、官衙内文書を含めた詳細な文書目録、『東洋文庫所蔵〓紅旗満洲衙問档案光緒朝目録』を作成した。これは、光緒朝という限定付ではあるが、清代の一衙門の文書を網羅した、おそらく世界で初めての目録である。本研究の総括として、本目録を具体的な研究成果として提出する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日中学者進被研究座談会 -『清史』編纂をめぐる日中学術協力の可能性2005

    • 著者名/発表者名
      加藤直人
    • 雑誌名

      満族史研究 第4号

      ページ: 210-217

  • [図書] 中国史研究入門2006

    • 著者名/発表者名
      加藤直人他
    • 総ページ数
      480
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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