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2004 年度 実績報告書

近世フランスの政治情報とジャーナリズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520461
研究機関早稲田大学

研究代表者

森原 隆  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70183663)

キーワードジャーナリズム / 公共空間 / 近世フランス / 世論 / 社会文化史 / フランス革命
研究概要

1.前年にひきつづき、近世期のフランスの新聞・雑誌などの定期刊行物について、京都大学、同志社大学、金沢大学などにおいて資料調査を行った。さらに、フランスをはじめとする諸外国から近年の研究動向に関連する研究文献の発注と入手に努めた。2.今年度は、とくにフランス最初の近代新聞である17世紀の『ガゼット』とその創刊者であるT・ルノドーについての、近年の研究動向の把握と、研究文献の調査・収集に努めた。これを踏まえた研究論文の下準備を行なった。3,また、1780年代の外務大臣ヴェルジェンヌの時代における、当時の新聞やジャーナリズムの状況について、前年度に引き続き、分析をすすめた。「ジュルナル・ポリティーク」をキー概念とする『メルキュール』誌と、同時期の『ガゼット』紙の記事の比較的な検討を、ほぼ2年間にわたってさらに詳細に行い、「ジュルナル・ポリティーク」と「ガゼット」概念に基づくそれぞれの政治報道の内容や性格を吟味した。4.「世論」、「公共空間」の問題を理論的、理念的に進めると共に実証的な見地から17、18世紀のフランス史の政治史的な流れの中でこの検証が可能かどうかの分析を引き続き、進めた。2003年度広島史学大会シンポジウム(10月25日.於:広島大学)「近世の出版の社会史」において行なった基調報告が、「近世フランスの新聞出版とジャーナリズム」、『史學研究』第244号、廣島史學研究会、34-56頁、2004年6月、に掲載された。また2003年度早稲田大学西洋史研究会主催のシンポジウム「近世ヨーロッパの共和政」の個別報告としておこなわれたものが、「フランスの「レピュブリック」理念」、小倉欣一編『近世ヨーロッパの東と西』、山川出版社、217-240頁、2004年12月、に刊行された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近世フランスの新聞出版とジャーナズム2004

    • 著者名/発表者名
      森原隆
    • 雑誌名

      史學研究 第244号

      ページ: 34-56

  • [図書] フランスの「レピュブリック」理念、近世ヨーロッパの東と西(小倉欣一編)2004

    • 著者名/発表者名
      森原隆
    • 総ページ数
      217-240
    • 出版者
      山川出版社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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