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2004 年度 実績報告書

ツンフト制度と職人

研究課題

研究課題/領域番号 15520462
研究機関早稲田大学

研究代表者

佐久間 弘展  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教授 (00260919)

キーワード職人組合 / 職斡旋権 / 職人宿 / シェンク手工業 / 帝国警察条令 / 職人裁判権 / 職人金庫 / 手工業の名誉
研究概要

本研究は、ドイツ前近代職人と政治制度、とりわけツンフト制度との絡みを追究したものである。具体的には、以下のような成果があげられた。
1)職人組合成立論に政治的要因を唱えるシュルツ説は誤りである。というのも、両者の間に相関関係はみられないからである。それよりも、人口減少に伴う労働力の流動化、それをサポートする職人仲間のしきたり(いわゆるシェンク)の誕生、高賃金を求めての団結が決定的であった。
2)近世公権力の形成に伴い、職人たちは取締りの対象となり、公権力の介入に対するリアクションが顕著となる。それは、いわゆる「手工業の名誉」を手工業者が主張することによって、パッシヴなものからアクティヴなものとなっていった。手工業の名誉とは、窃盗などの軽犯罪を犯さないこと、賤民と接触しないこと、規約を守り真面目に労働すること、他人を罵らないことを意味した。しかし、公権力からは節度ある飲酒、きちんとした服装、神への敬愛が職人に求められた。これらのカタログが完成するのは、16世紀をとおしてである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 17世紀ドイツ職人の伝統2005

    • 著者名/発表者名
      佐久間 弘展
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院教育学研究科紀要 15号

      ページ: 43-57

  • [雑誌論文] 職人の名誉・手工業の名誉2004

    • 著者名/発表者名
      佐久間 弘展
    • 雑誌名

      社会経済史学 第70巻4号

      ページ: 49-69

  • [雑誌論文] 中世後期ドイツ職人組合の成立2004

    • 著者名/発表者名
      佐久間 弘展
    • 雑誌名

      早稲田大学大学院教育学研究科紀要 14号

      ページ: 73-86

  • [雑誌論文] 15世紀シェンク手工業の形成2004

    • 著者名/発表者名
      佐久間 弘展
    • 雑誌名

      早稲田大学教育学部学術研究 第52号

      ページ: 17-29

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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