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2005 年度 実績報告書

古代ギリシア人のコミュニティに対する意識に関する通時的視点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520463
研究機関鎌倉女子大学

研究代表者

長谷川 岳男  鎌倉女子大学, 児童学部, 助教授 (20308331)

キーワード古代ギリシア / ポリス / アルカディア / ヘレニズム世界 / ローマ帝国 / 小アジア / エトノス / 神域
研究概要

2005年度は、まずギリシアのコミュニティを幅広い視野から考察するために、1990年代からその精力的な活動で古代ギリシアのコミュニティ研究に計り知れない影響力を行使してきたコペンハーゲン・ポリス・センターによる研究の集大成、M.H.Hansen & T.H.Melsen (eds.), An Inventory of Archaic and Classical Poleis, Oxford, 2003の分析を行い、その書評を『西洋古典学研究』LIV(2006)に発表した。この書評を行うにあたってロンドンの古典学研究所付属図書館での資料収集が大いに役に立った。また通時的な視点からギリシアのコミュニティを見るため、ここ数年継続して考察しているギリシア世界を支配下におき、後世のギリシア認識に多大な影響を与えた古代ローマ帝国下における世界の研究成果として、ローマ帝国の支配のあり方、あるいは帝国を維持する要因の分析を行い、「表象の帝国-ローマの「幻影」の起源-」、歴史学研究会編『幻影のローマ-<伝統>の継承とイメージの変容』(青木書店、2006)という論文を公表した。またローマ期以降鮮明になるそのイメージの源泉としてのヘレニズム期にも注目をして、ヘレニズム世界の概観を『大学で学ぶ西洋史(古代・中世)』(ミネルヴァ書店近刊)に掲載し、また夏に行われた古代史サマーセミナーにおいて(2005/9/16 東洋大学)でヘレニズム世界研究の現状と問題点を報告した。これらの研究活動のなかで必要と思われる研究文献の収集や最新の研究成果を摂取するために、2006年3月にロンドン大学古典学研究所付属図書館にて調査活動を行い、所期の目的を達することができた。これらの成果を基礎に最終年度の総合的な研究成果のまとめを行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 書評M.H.Hansen & T.H.Nielsen (eds.), An Inventory of Archaic and Classical Poleis, Oxford, 20032006

    • 著者名/発表者名
      長谷州岳男
    • 雑誌名

      西洋古典学研究 LIV

      ページ: 138-141

  • [雑誌論文] 表象の帝国-ローマの「幻影」の起源-2006

    • 著者名/発表者名
      長谷州岳男
    • 雑誌名

      幻影のローマ-<伝統>の継承とイメージの変容(歴史学研究会編)(青木書店)

      ページ: 23-60

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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