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2005 年度 実績報告書

植民地朝鮮における考古学的調査の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 15520477
研究機関京都大学

研究代表者

吉井 秀夫  京都大学, 文学研究科, 助教授 (90252410)

キーワード考古学 / 朝鮮 / 植民地 / 梅原末治 / 浜田耕作 / 古蹟調査 / 釜山考古会 / 大曲美太郎
研究概要

本年度も、これまでの2年間と同様、2つの主題を設定して研究を進めた。
第1は、京都大学考古学研究室に所蔵されている、朝鮮古蹟調査事業関連資料の整理および検討作業である。本年度は、1918年に浜田耕作・梅原末治がおこなった星州・高霊・昌寧地方の古墳調査についての歴史的意義の検討を進めた。まず、京都大学考古学研究室所蔵資料と、東洋文庫所蔵の梅原末治の野張および報告書、浜田・梅原の回顧録をつきあわせて、報告書の作成過程を具体的に復元する作業をおこなった。また、同時期の日本における考古学的調査技術との比較研究を進め、20世紀前半の東アジアにおける考古学調査研究史における歴史的意義について考察をおこなった。こうした研究の成果については、2006年1月に大阪で開催された世界考古学会議などで口頭発表をおこなった。
第2は、1930年代における釜山考古会の活動に関わる研究である。今年度は、大韓民国釜山広域市立市民図書館に所蔵されている、釜山日報のマイクロフィルムのうち、1935年から1938年までを閲覧し、関連記事を検索した。本年度の調査により、釜山における博物館建設運動および釜山考古会5周年記念展覧会に関連する、新たな記事を見出すことができた。さらに、1930年代の釜山に関連する地図・人名録や朝鮮総督府職員録などから、関連する資料をみいだし、釜山考古会が活動した当時の社会的環境を復元することに務めた。こうした資料の収集により、従来知られていなかった釜山考古会の活動をより具体的に復元することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 釜山考古会と博物館建設運動2006

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 雑誌名

      喜谷美宣先生古稀記念論文集 (2006年5月刊行予定)

  • [雑誌論文] 朝鮮半島西南部における古代国家形成過程の諸問題2005

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 雑誌名

      国家形成の比較研究(学生社刊)

      ページ: 120-138

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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