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2003 年度 実績報告書

埴輪製作技術の伝播モデル

研究課題

研究課題/領域番号 15520485
研究機関大手前大学

研究代表者

森下 章司  大手前大学, 人文科学部, 講師 (00210162)

キーワード埴輪 / 製作技法 / 技術伝播 / 地域性
研究概要

<基礎資料の調査>本年度はまず埴輪の製作技術を理解する上での基礎的な資料調査をおこなった。宮内庁保管の陵墓出土埴輪、近畿地方各地の埴輪資料のほか、さまざまな系統の埴輪がみられる関東・東海地方の埴輪を重点的に調査した。技法の特徴をよくとどめた資料については写真を撮影し、膨大な写真資料をプリント・デジタルデータの形で蓄積し、ファイル化した。これらの調査により、各地・各自期の基本的な埴輪の製作技法について理解を進めた。また兵庫県出土の埴輪資料については、整理補助者の協力を得て、実測・拓本など基礎的な整理をおこなった。
<資料の比較検討>蓄積したデータをもとに、さまざまな技法の系統を検討中である。各地・各時期の埴輪の製作技法は、基本的なところはほぼ共通することを改めて確認した。新しい技法もまもなく各地へ伝わっており、技術の伝播はかなりスムーズにおこなわれたものとみられる。従来特殊な技法とされてきた一部の技法(突帯貼り付け法など)も、各地にみられる普遍的な技法であることを確認した。一方で、底部調整、淡輪技法など地方に特徴的な技法もめだつ。普遍的な技法と地域的な個性の強い技法との関係を検討してゆくことが今後の課題である。
<研究成果の公表>今年おこなった調査・研究成果のうち、埴輪製作技法の基礎的な整理に関しては、平成15年8月16・17日におこなわれた第52回埋蔵文化財研究集会「埴輪-円筒埴輪製作技法の観察・認識・分析」発表要旨集において、多数の写真資料を用いて報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 埋蔵文化財研究集会: "埴輪-円筒埴輪製作技法の観察・認識・分析"埋蔵文化財研究集会・大手前大学史学研究所オープン・リサーチ・センター. 382 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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