研究課題
基盤研究(C)
全国各地に伝播した「よさこい祭り」について、調査・研究した。本研究の特色は次の4点。1)現代の社会現象を代表する対象だが、先行研究が少なく、先駆的、独創的と自負する。2)巨視的な調査と微視的な調査を組み合わせ、個人に踏み込んだ新しい地理学を目論む。3)助成期間(3年間)、参与観察に徹し、内部者しか体験できない過程を調べられた。4)学術論文、学会発表だけでなく、マスコミ報道でも、研究成果の一部を公表できた。高知起源(1954年開始)の「よさこい祭り」は、90年代以降、札幌「YOSAKOIソーラン祭り」の影響で、各地に伝播した。独自性と地域性を上手く出せ、比較的安上がりなイベントだからである。鳴子踊りと民謡の組合せが基本だが、振付、音楽、衣装等が自由であるため、全国600カ所以上に伝播した。本研究では、全国で関連資料を収集し、現地調査を行った。特に千葉県内での伝播に着目した。県内のチームに参加、遠征や祭りの企画・運営に関わった。千葉県では、全国大会も始められた。ともかく、伝播のメカニズムとして、次の3点を指摘できる。1)応用が利く「よさこい祭り」は各地で受容されたが、常に、イノベータが存在する。2)インターネットを含む現代的なネットワークと都市的な人間関係が核心にある。3)商工会とNPO、匿名性を帯びる個人が、絶妙のバランスで組合わされる。
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