本年は、交付決定がなされたのが11月であったので、この研究費を用いた学会発表を1度しかできなかった。しかし、以下の成果があった。 1)根田はイギリスの調査に関する基礎知識と、調査結果を図化するためのGIS技術に不足するので、GISの専門家である金沢大学教育学部の伊藤悟教授に共同研究者になってもらった。そのために、根田は平成15年11月17日〜18日にかけて、伊藤と金沢市で今後のことを含めて相談した。 2)根田は2003年12月13日〜21日まで、イギリスに調査に行った。調査地は、シェフィールド、ノッティンガム、レスターである。まず、それぞれの都市の都市計画にかかわる資料の収集と、関係者への聞き取りを行った。それらの聞き取り内容は、全て音声データとして記録に収めた。次に、それぞれの都市の都心の商店名と店構えを、デジタルビデオカメラに全て収めた。収録時間は合計5時間に及んだ。ビデオカメラに収めたデータにより、都心の土地利用図を作成するつもりである。 3)伊藤は2004年3月14日〜22日までイギリスに調査に行った。調査地はマンチェスター、シェフィールド、ノッティンガム、レスターである。来年度は一緒に調査する予定である。それぞれの都市で、根田が入手し損ねた資料を得、また補足土地利用調査も行った。 4)日本の中心市街地との比較のため、根田は高知市中心市街地の土地利用調査と、都市計画に関する資料を収集するために、2004年3月9日に高知市で調査を行った。 以上の資料は現在整理中であり、今後解析する予定である。
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