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2003 年度 実績報告書

グローバリゼーション下でのブラジル・アマゾンの民衆文化再編プロセスの人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520522
研究機関九州大学

研究代表者

古谷 嘉章  九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50183934)

キーワードブラジル / アマゾン / アメリカ先住民 / 民衆文化 / 民衆芸術 / 陶器生産 / グローバリゼーション / 博物館・美術館
研究概要

1.文献資料および博物館展示の研究
(1)南北アメリカにおける陶器生産についての網羅的な文献研究を通じて、民衆芸術としての陶器の生産・流通・消費の多様な形態と、それを取り巻く諸言説(民族学、芸術界、ビジネス、観光、行政など)の相互作用について、全般的な知見を得た。
(2)比較のため、「民芸運動」を焦点化して、日本における陶器生産について、文献研究を行ない、それに加えて、展覧会展示(日本民藝館の常設展示、福岡東洋陶磁美術館の「茶陶名品展」、大阪日本民芸館の「英国の古陶スリップウェアの美」展、大山崎山荘美術館の「バーナード・リーチと濱田庄司」展、など)を実見し、陶芸作品の収集と展示の「審美学と政治学」について実情を把握した。
2.国際学会における発表
(1)FIEALC(ラテンアメリカ、カリブ海研究国際連盟)第11回大会(2003.9.24.〜9.27 於:国立民族学博物館・大阪大学)において、中間発表(Negotiating Tradition and Modernity in Amazonian Pottery)(英文)を行ない、「歴史との交渉」という観点から、ブラジル・アマゾンの陶器生産の実践の現状について考察した。
3.ブラジルにおける現地調査
(1)2004.2.29〜3.29の約1か月間、ブラジルにおいて現地調査と資料収集を実施した。サンパウロでは、文献資料の収集をおこなった。サンタレンでは、発掘された土器の現代的意味づけについて、資料館展示を中心に調査した。ベレンでは、窯業従事者の補完調査を実施する一方、マラジョー島の陶器生産について、考古学遺物の展示と、民芸生産者組合の活動を中心に調査を行った。
(2)ブラジルにおける現地調査を補完するものとして、ブラジル・マラジョアーラ文化を専門とする在米の考古学者とインターネットを通じて、意見と情報の交換を継続している。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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