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2004 年度 実績報告書

グローバリゼーション下でのブラジル・アマゾンの民衆文化再編プロセスの人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520522
研究機関九州大学

研究代表者

古谷 嘉章  九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (50183934)

キーワードブラジル / アマゾン / アメリカ先住民 / 民衆文化 / 民衆芸術 / 陶器生産 / グローバリーゼーション / 博物館・美術館
研究概要

1.文献資料および博物館展示の研究
(1)国内外の陶器生産地の現状について網羅的な文献研究を行ったほか、インターネット上の「陶器生産・販売」関連サイトの検索をつうじて、各地の固有の問題を把握すると同時に、グローバリゼーション下での生産・流通プロセスの再編について、知見を深めた。また他方で、陶器生産の技術的側面(成型・釉薬・焼成など)のもつ制約および可能性について各地の資料を比較し検討した。
(2)南北アメリカとの比較を視野に入れて、日本における陶器生産について、文献と博物館展示を通じて研究を行なった。その際「民芸運動」を焦点化し、柳宗悦の諸論考および柳についての諸研究を対象に、ブラジルの同種の運動との比較を重点として文献研究を行い、それに加えて、展覧会の展示および販売(日本民藝館展など)を実見し、陶芸作品の制作・収集の「審美学と経済学」について考察した。
(3)民衆の記憶の媒体としての民衆芸術という見地からアマゾンの陶器生産を分析するために、「記憶」「口頭伝承」「忘却」および、それとアイデンティティの関係についての理論的な考察をおこなった。
2.ブラジルにおける研究交流および資料調査
(1)2004.8.16〜9.8の約3週間、ブラジル(サンパウロおよびリオデジャネイロ)の研究機関(サンパウロ大学、エヂソン・カルネイロ民俗博物館、インディオ博物館など)において、民衆の物質文化の展示・収集について調査を行い、人類学者・民俗学研究者との意見交換をつうじて、ブラジルの民衆芸術の直面している問題、民衆芸術振興の新しいプログラム、および民衆芸術研究の実態を把握した。
3.現地調査の成果のデータベース化
2000年度および2003年度の現地調査で得られた資料(とくに映像資料)についてデータベース化の基礎作業を行い、基本データについて公刊する準備を進めている(『季刊民族学』に掲載予定)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] アマゾン民衆の陶器生産2005

    • 著者名/発表者名
      古谷 嘉章
    • 雑誌名

      季刊民族学 (仮題)(印刷中)

  • [雑誌論文] Negotiating Tradition and Modernity in Amazonian Pottery2004

    • 著者名/発表者名
      FURUYA, Yoshiaki
    • 雑誌名

      Acta del XI Congreso de FIEALC 2003

      ページ: 99

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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