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2005 年度 実績報告書

戦後のGHQの極東政策と人類学の利用

研究課題

研究課題/領域番号 15520523
研究機関大阪市立大学

研究代表者

中生 勝美  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00222159)

キーワードGHQ / OSS / 戦時情報局 / 戦略爆撃調査団 / 人類学 / 日系人
研究概要

本年度は、昨年度まで実施したアメリカ国立公文書館の文献調査以外に、公文書で確認できたGHQ、およびThe Oversee of Strategic Services (OSS)、およびOffice of War Information (OWI)で勤務していた日系アメリカ人を訪ねて、ハワイとロサンゼルスで調査を行った。GHQの調査の系譜をたどると、日系アメリカ人収容所での日本人調査、OSSとOWIでの調査、戦後の戦略爆撃調査団、そしてGHQと継承されていることが判明した。
ハワイでは、Office of War Informationで勤務をしていたトシオ・ヤツシロ氏へのインタビューができた。ヤツシロは、戦後、ハワイ大学のEast West Centerで人類学の教授をしており、戦前からの研究の延長として、日系人研究をしていた。ヤツシロは、アメリカの社会科学の調査団である戦略爆撃調査団の一員として1945年に来日したので、戦前と戦後の連続性が明らかとなった。
ロサンゼルスでは、全米日系アメリカ人博物館を中心に資料調査をした。ここでも、戦前に日系人キャンプで調査をしていた日系人のジョージ・ヤマグチにインタビューをして、戦時中の日系人キャンプの調査、および戦後のGHQの勤務について聞き取りをした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 日本占領期の社会調査と人類学の再編:民族学から文化人類学へ2006

    • 著者名/発表者名
      中生 勝美
    • 雑誌名

      帝国の学知 (末廣昭編)(岩波書店) 6巻(印刷中)

  • [雑誌論文] The Imperial Past of Anthropology in Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Nakao Katsumi
    • 雑誌名

      A companion to the anthropology of Japan (Jennifer Robertson ed.)

      ページ: 19-35

  • [雑誌論文] 日本の植民地における家族政策:戸籍・家族制度2005

    • 著者名/発表者名
      中生 勝美
    • 雑誌名

      国民国家と家族・個人(田中真砂子・白石玲子・三成美保編)(早稲田大学出版)

      ページ: 151-174

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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