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2003 年度 実績報告書

昭和戦前期における右翼雑誌のメディア学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530098
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

佐藤 卓己  国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (80211944)

キーワードメディア史 / ファシスト的公共性 / 右翼思想 / 原理日本 / マス・メディア / 情報統制 / 戦時宣伝 / ジャーナリズム
研究概要

戦後のジャーナリズム史研究においては、「なぜ軍国主義を阻止できなかったか」という問題意識から、左翼ジャーナリズムの活動とそれに対する当局の弾圧が中心的な研究対象となってきた。その結果、左翼メディアの復刻や研究は蓄積されたが、もうひとつの「反体制」メディアである右翼ジヤーナリズムの研究はほとんど行われず、資料の保存状況も秋からではなかった。本研究は、現代日本におけるバランスの取れた言論空間の発展の向けて、右翼ジャーナリズムの構造と機能に関する反省的・批判的な検討を行うために開始された。
初年度は、右翼の新聞雑誌の所蔵状況を確認し、右翼ジャーナリズム全体の見取り図を書くことに力を注いだ。一方で、蓑田胸期主宰の『原理日本』をメディアとして考察する個別研究を行い、その成果は竹内洋・佐藤卓己共編『蓑田胸喜著作集』第七巻の改題としてまとめ、2004年10月に柏書房より刊行する予定である。
また、右翼ジャーナリズムに影響力をもった陸軍新聞班一陸軍情報部やその周辺組織について研究を行ったが、その成果は『教育の国防国家-情報官・鈴木庫三伝』(中公新書)として2004年秋に刊行する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "書評 大貫恵美子『ねじ曲げられた桜_軍国主義と美意識』"『京都新聞』ほか(共同通信社配信). 6月1日. (2003)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "書評 福間良明『辺境に映る日本-ナショナリティの融解と再構築』"産経新聞. 11月23日. (2003)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "ラジオ文明とファシスト的公共性-『キングの時代』の射程"アジア遊学. 第54号. 51-58 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "広告代理店というメディア権力の成立"月刊言語. 32巻9号. 70-77 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤卓己: "戦時言論統制の<被告側>論理"総合ジャーナリズム研究. 187号. 56-57 (2004)

  • [文献書誌] 竹内洋, 佐藤卓己編: "蓑田胸期著作集 全7巻"柏書房(2004年10月刊行予定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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