研究課題/領域番号 |
15530110
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
鈴木 規夫 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (70271468)
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研究分担者 |
高 明潔 愛知大学, 現代中国学部, 助教授
樋口 義治 愛知大学, 経済学部, 教授 (00131128)
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キーワード | イスラーム / 中国 / 日本におけるイスラーム研究 / トラウマとしての1945と1967 / ナショナリズム / アイデンティティ / 回民 回族 / アジアの理想 |
研究概要 |
平成15年度追加採用を受けたという時間的な問題もあり、本件プロジェクトの展開は当初の計画どおりに進行したとは必ずしも言えないものの、研究計画二年目の次年度へ継続されるさまざまな準備に一定の成果をえたといえる。 まず、「文献研究及びデータ分析」における「中国におけるイスラーム研究の現状を調査」では、この間実に顕著な研究展開が見られることが明らかとなっている。ことに、民族政策の観点からの実態調査などには各省など単位毎の調査が夥しく登場しており、これらを整理するだけでもかなり大きな仕事となることが明らかとなっている。しかしながら、イスラームそのものの理念的展開や世界各地域とのネツトワーク問題については、政治的配慮からか、十分な展開が見られないようである。 さらに、「非中国地域におけるイスラーム研究が中国をどのように位置付けているのか、その特徴」については、「欧米諸国における中国問題と関連するイスラーム関係の研究動向調査」とともに、フランスにおける実態をある程度探ることができた。興味深いことに、そこには一定の「断絶の感覚」が明確に存在するが、それが何でありまたなぜなのかについては、今後の課題を残している。 本プロジェクトにおける、「調査・資料収集」では、日本国内調査については十分には実施しきれなかったが、中国調査において甘粛省の社会科学院との新たなコンタクトを開き、フランス調査ではフランスにおけるムスリム研究やムスリム諸団体との新たなコンタクトについても広げることができた。 さらに、「研究会・ワークショップ開催」についても、共同研究者による研究会は研究打合せも含めのべ3回実施できたが、現況では、国際ワークショップについては、連絡を取り調整しつつある段階にとどまっているが、平成16年6月にはかなり内容的に濃い充実したワークショップ開催企画を準備中である。
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