研究分担者 |
今田 秀作 和歌山大学, 経済学部, 教授 (60201943)
加藤 國彦 和歌山大学, 経済学部, 教授 (00233784)
高嶋 雅明 和歌山大学, 経済学部, 教授 (90031848)
金澤 孝彰 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (50252838)
片桐 謙 和歌山大学, 経済学部, 教授 (90233741)
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研究概要 |
平成15年度第1回研究会は,平成15年9月26日に開催。報告者と論題は,(1)石橋貞男「国際通貨システムの行方」,(2)加藤國彦「1931年ドイツ金融恐慌と金融制度改革-金融規制から金融統制へ-」。(1)の要旨は「国際通貨システムの歴史的な変遷を貫いている経済的な論理を取引コストの節約という観点から紡ぎ出した」。(2)の要旨は「1930年代のドイツ金融システムを,金融恐慌と金融規制の始まり,金融規制の統制化に焦点を当てて考察した」。第2回研究会は,平成16年3月18日に開催。報告者と論題は,(1)金澤孝彰「WTO加盟下の中国・国有商業銀行を取り巻く環境・概論」,(2)今田秀作「第一次世界大戦前後イギリスの対インド貨幣政策」。(1)の要旨は「WTO加盟下の中国金融の方向性を概観し,銀行総資産の過半数を占め,累積不良債権に喘ぐ国有商業銀行の構造的問題点を整理した」。(2)の要旨は「英は基軸通貨国の維持及び国際通貨体制安定を図るため,インドへの金流入阻止及び紙幣の銀兌換維持によるインド通貨システム安定を目的とする対インド貨幣政策を実行した」。 出張としては,今田秀作がロンドン大学アフリカ学院へ行き,「戦間期英印金融関係史の研究に必要な文献・資料を複数の機関で閲覧・複写・検討した」。高嶋雅明が大分大学経済学部に行き,「同図書館所蔵の戦間期新聞切り抜き資料のうち,戦間期の中国金融市場研究に関係する資料群の検索を行った」。加藤國彦は,東京へ出張,「東京大学経済学部図書室での資料収集。アソシエ21研究会で『東アジア貿易ネットワークの変容』を報告した」。片桐謙は,東京へ出張,「慶應義塾大学図書館所蔵の『sound currency』の閲覧・コピーを行い,19世紀の金本位制支持の背景,根拠を探った」。
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