研究分担者 |
田中 宏 立命館大学, 経済学部, 教授 (10163560)
西口 清勝 立命館大学, 経済学部, 教授 (20039465)
稲葉 和夫 立命館大学, 経済学部, 教授 (70117000)
松本 朗 立命館大学, 経済学部, 教授 (70229540)
藤岡 惇 立命館大学, 経済学部, 教授 (80104868)
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研究概要 |
平成17年度は本研究プロジェクトの最終年度にあたった。したがって、いくつかの課題に絞り込んで、研究発表、研究交流、および外部からの研究者招聘による研究会を開催した。 まず第1は、社会経済学に関する新しいテキストの検討作業である。これについては、アメリカにおける最新のテキスト(Samuel Bowles, Richard Edwards, Frank Roosevelt, Understanding Capitalism, 3^<rd> edition, 2005. Neva Goodwin, Julie Nelson, Frank Ackerman, Thomas Weisskopf, Microeconomics in Context, 2005.)をとりあげて、主としてアメリカ・ラディカル派エコノミストによる新しい社会経済学の試みについて検討した。 第2には、上の課題と関わって、現代資本主義論の体系化に関する検討作業を行った。これについてはまず、主に日本のマルクス経済学における現代資本主義論の諸類型を比較し、それらのテキスト等について検討した。また、現代資本主義論の主要項目に関わる内容を深めるために、フランス人研究者Dumenil氏を招聘して主としてヨーロッパと資本主義のグローバリゼーションについての研究会を開催し、経営学部から山崎敏夫氏による「現代経営学の再構築」に関する研究発表を行い、さらに菊池浩之氏(日本総研)による「銀行再編と六大企業集団の行方」についてご報告をいただき研究会を開催した。 第3は、国際経済および世界経済に関するグループからの研究報告である。これには、松本朗「変動相場制の調整機能再考」、田中宏「EU加盟と移行経済の類型化」、西口清勝「東アジアにおける地域主義の台頭とAFTAの新展開」などがあげることができる。
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