1、ロシアの産業連関表についての研究 ロシアの産業連関表(1998〜2001年)について、石油・ガス部門を原油・精油・ガスに区分したデータベースを整備することによって、原油・精油・ガスのそれぞれに関するエネルギー連関構造を明らかにするよう努めた。また、原油・精油・ガスの各商業マージンが内外価格差と物的資源循環とからいかにして形成されてくるかを詳細に研究することを通じて、ロシアの供給表と利用表の改善可能性(代替的バリアント)を考えるに至り、実際に代替的産業連関表を作成した。 2、中央アジアの産業連関表とエネルギー連関構造についての研究 まず、物的エネルギーバランスに関するデータベースをウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギスタンの各国について整備し、全体の見通しをつける作業を行った。そして、石油・ガスの輸出入連関構造も明らかにした。その上で、ウズベキスタン、カザフスタンの産業連関表データベースの編成に入り、基礎的準備作業を終了した。 3、パイプライン建設についての研究 ロシア・中央アジアそして旧ソ連のエネルギー連関構造の研究にとって不可欠な既存パイプラインと新規パイプライン(計画を含む)についての基礎的研究を行った。ロシア経由のものとロシア非経由(バクー・トビリシ・ジェイハンを結ぶBTC等)とを区分し、シミュレーション分析の準備を行った。日本や中国にとって重要な東シベリアの原油生産のポテンシャルについても基礎的研究を行った。
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