研究課題/領域番号 |
15530160
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
光多 長温 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (60314564)
|
研究分担者 |
後藤 和雄 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (00140533)
|
キーワード | PFI / VFM(Value for Money) / PSC(Public Sector Comparator) / 現在価値換算率 / 綜合評価一般競争入札方式 / リスクフリーレート |
研究概要 |
1.わが国及び海外諸国のVFMの考え方、具体的計算方法について研究を行った。 2.日本のPFIの実例におけるVFMの計算の考え方及び現実の計算方法については、これまでの実例を公表資料及び自治体からの資料により調査を行った。また、イギリス及びアメリカのVFMの計算方法については、文献調査を中心に行った。特に、イギリスのVFMの計算方法が2003年度から大幅に変更されているため公表されている資料から可能な限り情報収集を行った。 3.この結果、日本と海外のPEIおけるVFMの計算は、次の比較特徴があることが分析された。 (1)公共セクターのコスト即ちPSCの計算については、海外諸国が現実の数値にかなり近づける様々な工夫を試みているのに対し、日本の場合、推計値の域を出ていないケースが多いこと。 (2)現在価値換算率については、イギリスは貨幣価値の現在価値化という概念が強く、大蔵省で統一的に出しているのに比べ、日本の場合はリスクフリーレートを採用し、国債金利の平均を取っているケースが多いこと。 (3)海外諸国については、会計検査院等が事後の数値評価を行っていることに比べ、日本の場合はまだ、検証する体制が取れていないこと。 2.また、民間事業者の提案を総合評価一般競争入札方式で評価する際の加算と除算方式の比較計算を作業中である。 3.これらを踏まえて、平成16年度はわが国におけるVFMの計算方法について研究を行っていく計画である。 以上
|