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2003 年度 実績報告書

日本における家計レベルのガソリン需要のノンパラメトリック・アプローチによる推計

研究課題

研究課題/領域番号 15530166
研究機関成蹊大学

研究代表者

井上 智夫  成蹊大学, 経済学部, 助教授 (70307114)

研究分担者 平尾 由紀子  成蹊大学, 経済学部, 教授 (40276647)
植杉 威一郎  独立行政法人経済産業研究所, 研究員 (40371182)
下地 誠  横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 助教授 (00323923)
キーワードノンパラメトリック分析 / パネルデータ / ガソリン需要 / CO2 / 家計調査 / 弾力性
研究概要

本年度は、(1)データの利用申請、および、(2)先行研究のサーベイ、を行なった。
総務省へのデータ利用申請については、現在、本審査段階にある。データの利用許可が下りるのは来年度(4月以降)になる。データの利用期間は利用許可時点から6ヶ月間に限定されるため、(利用許可が下りるタイミングにもよるが)来年度3月までにはデータを利用した分析を終え、データの廃棄まで行える予定である。
データ利用申請と平行して、国内外の先行研究のliterature reviewを行った。本研究題目では、最新のパネルデータ分析手法を実証分析に応用するという目的のみならず、ガソリンという特殊な財を扱うため、原油・ガソリン市場に関連する産業組織論関連あるいはファイナンス関連の先行研究についても網羅した(特に比較のために米国・カナダを中心として)。加えて、総務省データの利用期間が最長でも6ヶ月に限定されているため、利用許可が下りた後にすぐに解析を開始できるよう、データの加工手順や計量分析の手法、推計モデルの選定についても議論を重ね、解析環境の整備を行なって来た。
日本国内におけるガソリン需要の弾力性を家計レベルのデータから計測するという今回の研究は、既に存在する米国・カナダを対象とした研究結果との直接的な比較を可能にするという貢献のみならず、本来市場全体を考慮すべきである他の研究(例えば、ガソリン小売企業のcollusionを扱った研究や、原油価格の変化が卸・小売企業へもたらす影響を分析した研究等)へも間接的に貢献すると考えられる。特に今日まで、ガソリン市場に関する研究は米国・カナダを対象としたものが主流であるため、市場制度や需要行動面で米加と異なる日本市場を比較分析することで同市場についての包括的な分析を可能にすると考えられる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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