研究課題
本研究は、マラヤ/マレーシアの経済発展における『労働者』に関して、その意味と性格の変化について、分析、検討することを目的とし、2004/05(平成16)年度は、本研究の第二年度にあたり、現地におけるヒアリング調査と議論の展開を課題としてきた。今年度は、従来の議論の分析ばかりでなく、実際のデータの分析や政策面の現場の担当者や労働団体・市民団体へのヒアリング、海外の研究者との議論や意見交換なども進めてきた。2004年8月と2005年3月に現地調査を行ない、マレーシア人材省(MHR)、マレーシア労働組合(MTUC)、マラヤ大学(UM)、マレーシア国民大学(UKM)、マレーシア科学大学(USM)、NGOs、メディアなど、幅広い形で、労働をめぐる問題について、ヒアリング調査を行なった。2004/05年度における本研究テーマに関連する国際会議や研究会での報告で主なものとして、マレーシア社会科学学会(PSSM)主催の第4回国際マレーシア研究会議(MSC4)でパネルに招待され、「マレーシアの移住労働者政策とエスニシティ」および「東アジアにおける社会保障制度」の論文報告、3月にはマレーシアの国際イスラム大学(IIUM)に招かれて「マレーシアの経済発展と移住労働者」と題してセミナーもおこなった。また日本でも、1月に香港労働省の研修団への労働問題の講義など、対外的な意見交換や議論を進めてきた。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (2件)
『ジェンダー研究:経済・開発・文化』第8章(原伸子編)(法政大学出版局) (未定)(刊行予定))
Japanese Occupation in Malaya and Singapore(Akashi Yoji (ed.)) (NUS Press, Singapore) (未定)(forthcoming)