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2003 年度 実績報告書

地域経済再生の視点によるアラル海環境劣化に対する緩和策の検討とプロジェクトの評価

研究課題

研究課題/領域番号 15530202
研究機関九州国際大学

研究代表者

野村 政修  九州国際大学, 経済学部, 教授 (40309943)

研究分担者 坂井 宏光  九州国際大学, 法学部, 教授 (40186995)
楠美 順理  中京大学, 教養部, 助教授 (10319220)
松島 吉洋  金沢工業大学, 工学部, 教授 (00308579)
キーワード北アラル海 / クジルオルダ / 地域経済・環境再生 / シルダリヤ / ベルグ海峡ダム
研究概要

2003年8月にクジルオルダ市とその周辺およびアラル市とその周辺でアラル海地域経済・環境再生に関するアンケートを実施し、地元住民の意識調査を行った。アンケートは回答者にカザフ語またはロシア語の質問用紙を選択してもらい自己記入させた。調査員を雇用し、面接調査法もしくは集合調査法の形態をとった。調査員が、市場、村役場、家屋、路上にいる人々などに質問用紙を配布し、その場で記入を依頼した。対象地域住民であるクジルオルダ州民からのランダム・サンプリングは最初から行っていない。つまり、Non-probability samplingである。8月11〜14日はクジルオルダ市とその周辺の村落で341部、8月16〜19日はアラル市とその周辺の村落で201部を回収した。なお、クジルオルダ州の人口は約615千人(1999年)である。
本アンケート調査の目的は、地域環境再生の世界銀行融資プロジェクト「シルダリヤ流路管理と北アラル海の保全」で提案された諸対策に関して、地元住民がどのような選好を持っているのか知ることであった。その理由は、以下である。世界銀行の計画では、灌漑農業の効率化工事を行い、それによる収益でプロジェクト費用を回収・償却する。そのため、ベルグ海峡ダム建設だけでなく、アイテク取水口の整備、チャルダラ湖の修復などの諸対策も盛り込まれている総合計画であり、北アラル海の再生・保全のためのベルグ海峡ダム建設だけに絞った計画ではない。
そこで、地元住民に対して、a)チャルダラ湖の修復、b)アイテク取水口の整備、c)ベルグ海峡ダム建設、d)クジルオルダ市の洪水対策堤防の建設、のどれを最も重要と考えるかという質問項目をアンケートの最後に配置した。その結果、a)21.0%、b)7.6%、c)27.1%、d)34.1%、その他10.1%となった。地元住民は環境再生よりも洪水対策を優先していると考えられる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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