研究課題/領域番号 |
15530203
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研究機関 | 佐野短期大学 |
研究代表者 |
須江 國雄 佐野短期大学, 経営情報科, 助教授 (20226393)
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研究分担者 |
渡辺 広明 嘉悦大学, 短期大学部・経営情報学科, 教授 (20210932)
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キーワード | 1990年代日本経済 / 円高と海外移転 / 国際展開と産業空洞化 / 電子・半導体産業 / 1990年代北関東地域経済 / 地域経済の衰退化 / 地域経済の再編成 / 北関東の電子産業 |
研究概要 |
平成15年度は、10月以降の、追加採択分で交付の内定となったために、時間的な余裕がなく、当該地域に立地する電子産業の代表的企業である、日立、NEC群馬、太陽誘電、沖電気、三洋電機、富士通等の工場見学が実施できず、これらの企業における国際戦略と地域編成に関する研究も実施できなかった。 しかし、今年度の国内研究としては、1990年代における栃木・群馬両県の産業構造変遷については、須江が担当し、研究成果は、経済理論学会の第51回大会や、佐野短期大学の研究紀要論文として発表した。茨城県産業構造の変遷については渡辺が担当した。これにより、1985年以後の円高基調とバブル崩壊以後は、とりわけ、1994年〜96年における円高期に、電子・輸送用機器産業の急速な海外展開が進行した。他方では、これらの産業では、地域産業における空洞化が、著しく進展した現状についても明らかにした。 また、須江は、栃木県商工労働観光部が実施した、海外展開企業のアンケート調査から、栃木県内立地企業で、アジア地区に海外展開をしている、企業の業態とその内容についても、調査研究を実施した。 さらに、平成16年2月16日〜23日の間には、日系企業の電子産業及び半導体産業の海外展開先として、シンガポール、マレーシアの2ヵ国において、近年の日系企業における動向調査の研究を実施した。そのために、現地のJETROシンガポール・センターや、JETROクアラルンプール、また、シンガポールやクアラルンプールの日本人商工会議所を訪問して、シンガポール・マレーシア等における直近の経済状況に関する資料と、海外展開をした日系企業の近年の動向に関する、調査資料の収集を実施した。
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