研究課題
平成17年度においては、引き続いて各種統計データと参考資料を収集するとともに、中国(上海、深〓など)およびアメリカ(ニューヨーク、ボストン)で、中国のハイテク産業パークにおける留学生企業の発展動向および多国籍企業における新華僑の役割ついて現地調査を実施した。また、経済発展における人的資本の役割や中国人の国際移動に関する論文を日本や米国で開催された学会・研究会で積極的に発表した。そのうち、1つの日本語論文と1つの英文論文はそれぞれ査読付き学術誌の研究論文と国際東アジア研究センターのワーキングペーパーとして掲載された;ほかの2つの英文論文(共著)は海外の査読付き学術誌・論文集に掲載される予定である。現在、過去3年間の調査・分析と研究発表の成果に基づいて、この研究プロジェクトの最終報告書をまとめており、2006年6月中に日本学術振興会に提出する予定である。同報告書の内容構成(全10章、約250ページ)は、修訂される可能性があるが、次のようになっている。「中国の経済発展における華僑の役割-新華僑と老華僑の比較-」前書き:本研究の背景と目的第1章 高学歴者の国際移動による発展途上国への影響:先行研究のレビュー第2章 近年の高学歴者の国際移動の動向、特徴と影響要因第3章 中国人の国際移動の歴史:新華僑と老華僑の定義第4章 改革開放以降の中国人の国際移動の移入先(Destination)構造第5章 改革開放以降の中国からアメリカへの人口移動第6章 改革開放以降の中国人の国際移動の移出地(Origin)構造第7章 中国の経済発展における帰国留学生の役割:産業別・留学国別調査第8章 中国における多国籍企業における新華僑の役割第9章 帰国留学生の地域選好、規定要因および地域経済への影響第10章 新華僑の中国経済に対する影響:老華僑の比較
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華僑華人研究(東京) 第2号
ページ: 30-46
ICSEAD Working Paper Series, International Centre for the Study of East Asian Development 2005-04
ページ: 1-22
Asian Economic Journal(Blackwell Publishing) Vol.20, No.2(June)( forthcoming)
ページ: 45