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2005 年度 実績報告書

近江日野商人の経営史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530237
研究機関和歌山大学

研究代表者

上村 雅洋  和歌山大学, 経済学部, 教授 (00151837)

キーワード近江商人 / 日野商人 / 家業
研究概要

本研究では、近江商人の中でも日野商人を中心に取り上げ、他の近江商人との差異や共通点を検討し、これまで考えられてきた近江商人像を再構築することにあった。日野商人は、商品販売だけでなく、酒・醤油の製造や製薬業などの工業部門を内包しており、近江商人の中でも性格の異なった商人であった。
平成16年度は、「近江日野商人の経営史的研究」の最終研究年度であるので、これまでの研究で確認しなければならないこと、これまで収集した史料の解読・整理、そしてこの3年間の研究成果である報告書を作成することに主眼をおいて研究がなされた。東京都立中央図書館においては、新たな日野商人研究の文献である『厚木の近江商人-厚木における旧近江国関連商人の調査報告-』(厚木市教育委員会、2000年)を見出した。収集した史料は整理し、必要な部分を解読し、その一部は本研究の報告書に掲載した。
特に、今年度は報告書作成に全力を注いだ。報告書は、180ページに及ぶ大部なものとなった。その内容は、次のようなものであった。「1 近江商人と日野商人」は、近江商人のうち八幡商人・五個荘商人と比較しながら、日野商人の特徴を示すものを摘出して日野商人を概観した。「2 近江商人の経営と危険分散」は、近江商人の経営特質とそこで見られた危険を分散する工夫について述べた。「3 近江商人の近代化」は、近江商人が近代化するとはどういうことか、近江商人の定義にもとづいてさまざまな事例で考えてみた。「4 近江日野商人正野家の家業と奉公人」「5 近江日野商人正野家の奉公人と給金」「6 近代における日野商人正野家の雇用形態」「7 明治期における日野商人正野家の家則と店則」は、製薬業を営んでいた日野商人である正野玄三家の江戸時代から近代にいたる経営について、特に雇用関係を中心に実証研究を行った。「8 近江日野商人関係文献」は、日野商人に関するさまざまな文献をリストアップした。「9 近江日野商人史料」は、調査によって収集した史料の一部を紹介した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 明治期における近江商人正野玄三家の家則と店則2006

    • 著者名/発表者名
      上村雅洋
    • 雑誌名

      研究紀要 39

      ページ: 13-30

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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