本年度の研究は、ほぼ当初の計画通りに遂行することができた。その概要を示せば次のようであった。 (1)当研究に関する近年の研究成果のサーベイ 本年度の研究サーベイは、これまでに進めてきたアメリカの人事労務管理の形成に関する研究成果のサーベイおよび社会保障制度の変遷に関する研究成果のサーベイをさらに拡充する形で展開した。つまりそれらを取りまく社会的周辺状況に関しても研究成果のサーベイをすることができた。その結果、本研究で明らかになったことは十分に公表に値するものであることを確信することができた。 (2)これまでに入手した資料の分析と研究成果の発表 本年度の主たる研究活動は、一昨年、昨年と二度にわたってハグレー博物館・図書館で収集してきたデュポン社の経営資料を分析・検討することであった。この主たる研究活動の方もほぼ所期の目的を達成し、デュポン社における人事部の形成・確立過程を明らかにすることができた。そしてその成果をペーパー化することができた。
|