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2005 年度 実績報告書

バイオインフォマティクス時代における医薬品開発に関する調査及び研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530257
研究機関神戸大学

研究代表者

原 拓志  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)

キーワード医薬品産業 / 研究開発 / イノベーション / バイオインフォマティクス / バイオテクノロジー / MOT
研究概要

バイオインフォマティクスの発展が医薬品の研究開発のプロセスや組織、戦略にどのような影響を及ぼしているのか、医薬品イノベーションの形成過程にどのような意義をもっているのか、また逆に、医薬品研究開発や医療分野への応用が、バイオインフォマティクスの発展にどのような作用を及ぼしているのかについて、文献研究とフィールドワークとの併用により取り組んだ。フィールドワークでは、製薬企業の管理者やバイオインフォマティクス担当者、バイオインフォマティクスのベンチャー企業経営者、大学のバイオインフォマティクス研究者など多岐にわたってインタビューを実施した。
こうして集めた情報データを整理し分析・考察を加えた。その主要な結論は次の通りである。バイオインフォマティクスの医薬品研究開発プロセスへの浸透は、このプロセスを分子生物学的アプローチに基づくものへと変えつつある。これにより技術的な合理性は進行するがそれが直ちに経済的な合理性につながるとは限らない。バイオインフォマティクスの貢献の弱い技術領域の効率や、人間や組織の評価能力、システムのコスト、市場、競争関係などが媒介要因となっているからだ。とはいえ、医薬品のイノベーションには、新たに分子生物学的作用メカニズムの形成という局面を加え、また、組織間の分業を促進したという点では、医薬品研究開発のマネジメントにとって重要な変化をもたらしたといえる。
以上の研究成果について、その中核部分を、学術雑誌論文として公表(2006年5月発行予定)するとともに、より詳しいものを研究成果報告書としてまとめた。さらに、2006年9月に開催される日本経営学会全国大会において、その成果の一部を報告する予定となっている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] バイオインフォマティクス時代の医薬品研究開発2006

    • 著者名/発表者名
      原 拓志
    • 雑誌名

      国民経済雑誌 193・5(印刷中)

  • [雑誌論文] 企業における技術の形成:医薬品の事例2006

    • 著者名/発表者名
      原 拓志
    • 雑誌名

      科学技術社会論研究 4(印刷中)

  • [雑誌論文] Technology Transfer in Pharmaceuticals : the case of antibiotic in Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Takuji Hara
    • 雑誌名

      Asia Pacific Tech Monitor 22・6

      ページ: 27-32

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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