研究概要 |
2001年10月からわが国においても確定拠出年金制度が導入され、2003年12月までに632社の企業がこの制度を採用している。本研究では、わが国企業における確定拠出年金制度の採用を取り上げて、そのインセンティブを解明している。企業の採用インセンテイブを説明するため、規模、従業員の平均年齢、従業員の平均年収、組合組織率、負債比率、積立不足、総資産経常利益率について議論し、検証仮説を提起している。そして、2003年12月までの採用企業の中で、分析可能なデータが収集できる上場企業(118社)を取り上げ、ロジット分析を使って実証的に分析している。分析の結果、規模と利益率が非常に有意であり、主として、この2つの変数によって確定拠出制度の採用が説明できることが明らかになった。 この研究論文は、国際学会(The 4^<th> Global Conference on Business and Economic, in Oxford, June 26-28, 2005)に投稿して受理されており、今年6月に報告を行うことになっている。
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