本研究の目的は、以下の3つに分けられる。 (a)マーケティングで収集された様々な個標データから、個人レベルのモデルを構築し個人別にパラメータを推定するという一連のフレームワークを提案する。 (b)そこからマーケティング・ノレッジを得るために、推定された個人別パラメータを共変量と関連付ける枠組みを調査する。 (c)個人ごとに最適なマーケティング活動をマネージャーに推薦できるような意思決定支援システムの構築を目指す。 それを踏まえて、本年度は 1.ベイズ統計、データマイニングなどの手法の探索 2.(a)のモデル化、そしてサンプルデータへの応用 3.(b)におけるモデルの精緻化 を行なった。(a)のモデルを実データに当てはめた場合の問題点が明らかとなり、現在、解決方法を検討中である。また、(c)の実用化を視野に入れた場合、統計手法のほかに、データマイニング、機械学習なども有用ではないかを検討している。 また以下の学会に参加をし、研究の報告発表、そして他の研究者からの提案を得た。 2004年6月 日本マーケティング・サイエンス学会(福岡大学) 2004年6月 INFORMS マーケティング・サイエンス学会(オランダ、ロッテルダム) 2004年12月 統計数理研究所での国際シンポジウムInternational Conference on "Recent Development of Statistical Modeling in Marketing-Latent Variable and Latent Structure Approach-"のオーガナイザーの1人
|