研究課題/領域番号 |
15530285
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研究機関 | 神戸商科大学 |
研究代表者 |
小西 一彦 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (40094528)
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研究分担者 |
秋山 秀一 大阪府立, 産業開発研究所, 研究員
西村 順二 甲南大学, 経営学部, 教授 (60198504)
黄 リン 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (40225363)
上瀬 昭司 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (40264832)
中橋 國蔵 神戸商科大学, 商経学部, 教授 (80030716)
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キーワード | 卸売業 / 卸売業の構造変化 / 経営イノベーション / 卸売業研究会 / 卸売業経営実態調査 / 戦略経営 / ベンチャー型経営 / 阪神淡路大震災 |
研究概要 |
わが国卸売業は今、大きな変革期を迎えていることは明らかであるが、それが今後どのような方向に向かうかについては、まだ、誰の目にも明らかであると言うことはできない。多数の人々は卸売業は衰退に向かうだろうと見ているが、私たちはそれとは意見を異にしている。ともあれ、2003年3月まで約2年に亘って行ってきた現代卸売業研究会(代表:小西一彦)を、今年度も継続して開催し、2004年中には中間的な研究の成果をできれば論集の形で公表することを目標に熱心な報告とディスカッションを行った(月1回の開催、若手の大学院生4名を含めて計14名、全員が日本商業学会の会員で構成)。また、10社を超える卸売企業の経営者へのインタビュー調査も行い、わが国卸売業は、旧来の方式で経営を行っている限りでは成長は望めないが、新時代のニーズをくみ取り新しい経営(戦略経営とベンチャー型あるいはイノベイティブな経営)を行うならば、むしろ発展できる好機であるとの見解で大方の一致を見た。加えて、統計的にもこれを確証すべく、全国4000社の卸売業の経営者に向けて全12頁に及ぶかなり詳細な「卸売業経営実態調査」を実施した。調査票の送付日は3月6日、回答期限は3月31日。3月25日現在で400社(10%)を超える企業からの回答を得ている。各票への記入率は非常に高く本研究への関心も非常に強いことが伺える。4月以降はこれを早急に入力、集計、分析して、まず、回答者に報告するとともに、目的に沿って仮説の検証を行っていく。また、新たな発見も試みていく。それらの成果を多様な機会を利用して、学界や実務その他の関係者に積極的にアピールしていく。新しい時代に見合った新しい卸売業の企業と経営者が飛躍していく一助になれば幸いである。
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