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2003 年度 実績報告書

メディア・リテラシー教育に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530342
研究機関法政大学

研究代表者

稲増 龍夫  法政大学, 社会学部, 教授 (70134426)

研究分担者 土橋 臣吾  武蔵工業大学, 環境情報学部, 専任講師 (50350236)
藤田 真文  法政大学, 社会学部, 教授 (60229010)
キーワードメディアリテラシー / メディアリアリティ / メディア身体性 / 受け手研究 / リアリティ構成 / 映像カット割り / カルチュラルスタディーズ / デジタルテレビ
研究概要

本年度は3年計画の初年度にあたり、メディアリテラシー実証研究のための基本文献リサーチや調査のための関係機関との協力の可能性などを模索した。
さらに、調査の前提として、テレビのニュース、スポーツ、ドラマ、バラエティ、情報番組の5ジャンルについて作業仮説データの収集を試みた。とりわけ、従来から研究されてきた番組内容面でのメッセージ分析にとどまらず、カット割り(総カット数のジャンルごとの比較、時代的推移など)やBGM(使用頻度、演出効果など)といった演出手法の分析、出演タレントやアナウンサーの類型分析(性、年齢、容姿、声質、好感度など)など、新しいリテラシー指標の確立を模索した。
なかでもカット割り分析については、2003年夏クールの連続ドラマ14本の全カット数をカウントした結果、1時間ドラマで最高1000カット近いドラマがあり、平均3秒でカットが変わるという速さであった。比較のために20年前の連続ドラマでカウントしてみると、平均で300カット(1カット10秒)くりいであり3倍以上の開きがあった。また、現代においても時代劇などではカット数はせいぜい400カット程度であり、若者向けのドラマほど速いカット割りで構成されていることがわかった。次年度においては、こうしたカット割りの加速化が、メッセージ認識や思考スタイルにどのような影響を与えているかを検証してみたい。同時に、さまざまな番組ジャンルから複数の作業仮説を抽出し、受け手調査を実行する予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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