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2005 年度 実績報告書

メディア・リテラシー教育に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530342
研究機関法政大学

研究代表者

稲増 龍夫  法政大学, 社会学部, 教授 (70134426)

研究分担者 藤田 真文  法政大学, 社会学部, 教授 (60229010)
土橋 臣吾  武蔵工業大学, 環境情報学部, 専任講師 (50350236)
キーワードメディア・リテラシー / カルチュラルスタディーズ / テクスト分析 / メディア制作実践 / 総合学習 / 情報教育 / 団塊世代
研究概要

本年度は、研究の総括作業として、メディアリテラシー研究のレビューをまとめ、実践的なメディアリテラシー概念の構築をおこなった。また、実証的なドラマテクスト分析や学生の制作体験の参与観察などを経て、「メディアから送られてくるメッセージを批判的に受容すること」や「自らが送り手になってメッセージを発信すること」などの、能動的なメディアリテラシーに関する知見を獲得した。そうした基礎的データに基づき、小中学校の「国語」や「総合学習」、あるいは高校の「情報」で先進的におこなわれているメディアリテラシー教育の事例を集め、ユニークな成功ケースについてはヒアリング調査などを実施した。受験と直接関わらない教育プログラムではあるが、多くの生徒たちの関心を集め、高いモチベーションが生まれていた。ただ、教育現場においては経験ある指導者が不足しており、ある意味、生徒たちの感性や能力の方が進んでいる領域だけに、教師の力量が試されてしまっている。実は「2007年問題」と言われるように、団塊世代の大量定年がまもなくであるが、戦後急速に発展したマスコミ業界においても、多くの人材が現場を去っていく時期にさしかかっている。そこで、彼らの経験を次世代に伝え、健全なメディアリテラシーを育成する教育サポートシステムを構想してみた。実際、受け入れる学校側、ならびにマスコミ人にアンケート調査をおこなった結果、お互いにニーズが高く、たとえばボランティアで年に数回の特別授業(「自分広告」「地域ニュース」の制作指導)をおこなうといった可能性が十分にあることが確認された。今後の課題としては、実践的なメディアリテラシープログラムの構築とボランティア講師の組織化であるが、研究代表者を核に、法政大学社会学部において積極的に推進していく予定であり、あわせて平成18年度の「特色ある大学教育GP」に申請予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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