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2004 年度 実績報告書

組織の社会的信頼を高めるコミュニケーション・マネージメント

研究課題

研究課題/領域番号 15530360
研究機関西南学院大学

研究代表者

清宮 徹  西南学院大学, 文学部外国語学科, 講師 (00360298)

キーワード不祥事 / 組織虚偽 / 物象化的転倒性 / 内向き組織 / 組織コミュニケーション / CSR
研究概要

本研究プロジェクトは、「組織虚偽」の生成過程を解明する第一研究と、組織の社会的信用を向上させる企業努力を分析する第2研究から構成された。本年はプロジェクト2年目として、第一研究では、昨年度に収集した過去10年間の不祥事事件のうち最近数年間の事件を、コミュニケーション的視点から組織虚偽について分類・整理した。とくに複数の事例(13件)を比較し、コミュニケーションの分析フレームをもとに不祥事コミュニケーション行動の解釈を数値化した結果、最も多くのポイントを持った項目は、物象化的転倒性、すなわち現代資本主義社会・市場主義の偏重が組織における人間関係のゆがみや、思考や行動の転倒生を引き出しているという点であった。また、縦割り組織的な閉鎖性・官僚的組織風土が同様に多くの事例から解釈された。さらに昨年度行った、福岡近隣の病院関係者や一般民間企業従業員とのフォーカスグループによるインタビュー調査を文書データ化し、これを分析研究した。
具体的な実績としては、昨年度行った雪印乳業経営幹部とのインデプス・インタビュー調査した成果を、いくつかの海外の学会や学術誌の特集論文に応募した。その中で、研究を手伝ってくれていた大学院生(松永氏と真武氏)とともに書いた論文(Why Companies Tell Lies in Business : Japanese Case in the Food Industry)が、Steven K.May編集の本"Cases in Organizational Communication : Ethical Perspectives and Practices"(Sage Publications)に掲載されることが確定した。とくに組織における(1)詐欺的虚偽、2)自己防衛的虚偽、(3)虚偽協力について論じた。
第二研究に関しては、今年度も企業の社会貢献とCSR(企業の社会的責任)について研究した。とくに福岡の中小企業経営者とこの点について議論し、中小企業におけるCSRについて研究の方向性を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Why companies Tell Lies in Business : Japanese Case in the Food Industry

    • 著者名/発表者名
      Toru Kiyomiya, Kaori Matake, Masaki Matsunaga
    • 雑誌名

      Cases in Organizational Communication : Ethical Perspectives and Practices (未定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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