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2003 年度 実績報告書

高齢者福祉施設におけるケアの質の生態学的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530376
研究機関東北福祉大学

研究代表者

高橋 誠一  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (90206813)

研究分担者 宮下 裕一  植草学園短期大学, 福祉学科, 助教授 (60320727)
大橋 美幸  東北福祉大学, 総合福祉学部, 講師 (10337199)
キーワードケア / 高齢者 / サービス評価 / 痴呆 / スーパーバイズ / フィードバック / ケアプラン / 観察法
研究概要

高齢者福祉施設においてケアの費の評価ツールを試作し、活用の可能性を検討した。
評価ツール作成のため、2つのプレ調査を行った。はじめに、特別養護老人ホームにおいて、利用者の立場に立ち、利用者一人ひとりのまわりで起こった出来事や体験の意味を、一日の流れにそって記録した。記録は、調査担当者が同席して記録練習を実施した福祉系大学の学生が行った。合わせてビデオ撮影を行い、記録と照合して、記録者によるばらつきなどを把握した。なお、調査及びビデオ撮影にあたり、高齢者本人及び家族に調査趣旨の説明を行い同意が得られた者を対象とした。特別養護老人ホームは、地域に民家を借りて利用者が通う取り組み(以下、逆デイサービス)を実施しており、記録は、施設内ユニット・入居者の逆デイサービス・ショートステイ利用者の逆デイサービスの3条件で行った。記録終了後、記録を当日の現場スタッフに見せて、コメントを得た。続けて、前述した3条件を比較しやすい場面を抽出して、撮影したビデオを編集し、5分間のテープを作成した。これを、当該特別養護老人ホームの複数のスタッフに見せて、コメントを得た。
これらの結果に基づいて、ケアの質の評価ツールを試作した。評価ツールの構成は(1)所定の書式を用いたケア場面の観察記録、(2)当日の現場スタッフなどとの討議、(3)レポート作成からなる。前述の特別養護老人ホーム、逆デイサービスにおいて2回の試行を行い、活用の可能性を検討した。スタッフの振り返り、スーパーバイズなどに活用できると考えられ、今後、様々な場面で試行し有効性を検討していきたい。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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