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2004 年度 実績報告書

高齢者福祉施設におけるケアの質の生態学的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530376
研究機関東北福祉大学

研究代表者

高橋 誠一  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (90206813)

研究分担者 大橋 美幸  日本福祉大学, 地域ケア研究推進センター, 主任研究員 (10337199)
宮下 裕一  植草学園短期大学, 福祉学科, 助教授 (60320727)
キーワード高齢者福祉施設 / 高齢者介護 / ケアの質 / 生態学的視点 / 気づき / 職員現任研修 / 観察法 / 自己評価
研究概要

高齢者福祉施設におけるケアの質を生態学的視点から捉え、ケアの質の向上に向けた取り組みにつなげていく指標を作成するために4段階で調査を行った。第一調査「生活場面の記録」では、時系列で言語化し記録していく方法を検討し、ビデオと重ね合わせることで、生活場面の概要が記録できることを確認した。第二調査「意味の解釈」では、第一調査の記録を複数のスタッフに見せ、ケアの質の観点から感じたことを言語化した。スタッフ間の差異だけでなく、他のスタッフの意見によって気づくこともあり、客観的な指標よりも、現場で活用できる双方向的な利用を可能にする指標が必要であることを確認した。これに基づき、第三調査「指標作成及び試行」ではケアを記録する様式とその利用プログラムを開発し、実際に現場で試行した。1時間ほどで集中的に行うことができ、現場にも負荷が少ない割には、多くの気づきが報告された。第四調査「応用可能性の検討」では、いくつかのケア場面、スタッフの組み合わせでプログラムを試行してみた。職場内のOJTとして、かなり有効であるとの意見も得た。最終的には、客観的な指標ではなく、それぞれの介護者にとって、自分たちの日頃のケアを振り返りながら、自己評価と相互評価を一体的に進める方法となった。今回は、まだ1回から2回程度しか、各スタッフには試行してもらっていないが、今後、回を重ねることによって、スタッフのケアの時系列的な評価指標として活用できると考えられる。また、今回の指標は主観的ではあるが、観察法を用いて、第三者の意見を取り入れる仕組みなので、データが蓄積されれば、ある程度の共通性を見出すことが可能であると考えられる。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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