研究課題/領域番号 |
15530381
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
森田 明美 東洋大学, 社会学部, 教授 (70182235)
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研究分担者 |
出川 聖尚子 熊本学園大学, 社会福祉学部, 講師 (90329045)
上田 美香 東洋大学, 社会学部, 助手 (60366507)
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キーワード | 妊産婦 / 子育て支援 / 保健センター / 保育所 |
研究概要 |
2003年度に実施したアンケート調査、2004年度に実施した妊産婦への継続的インタビュー調査結果の分析を行い、今年度はそれらの結果を踏まえて問題を克服するための新しい事業の企画と実施をした。 1、熊本市私立保育所のはじめての父母教室参加者調査 調査の結果から明らかになった、出産直後の親たちへの支援や、支援内容について保育園を活用した新しい支援事業や支援内容を検討した。 2、妊産婦の子育て学習教材の研究をするために、千葉県八千代市子育て支援センターと市立保育所、保健センターの協力をうけて、参加者に対して妊娠期から出産後に至る出産子育ての実態を継続的に電話や郵送式アンケートを継続実施した。 3、調査結果を踏まえて新たしい事業を開発した。第1は八千代市で誕生後4.5ヶ月の赤ちゃんとその父母を集めて交流する「赤ちゃん広場」である。保育園へ地域担当保健師を派遣して、保育士と一緒に相談や交流する活動をはじめた。第2は八千代市人口17万人の市内を5つのブロックに分け、そのブロックに1箇所の保育園を指定し、その園に地域担当の保健師を出向させ、また母子健康手帳の発行もそこを利用してするようなシステムに変更し、妊娠期から出産子育て時期を母子保健と保育園が協力して支えることが始まった。第3には、埼玉県飯能市では、出産直後の母親の不安が産前産後で最も厳しいことへの対応として、10月から出産2ヶ月児育児相談会を実施することにした。また、妊娠期に実施した母親・両親学級の参加者の出産後の同窓会を3回実施、3回の会のうち1回は土曜日に開催し両親学級にした。当日は午前中にマタニティースクールの参加者へ両親からアドバイスと赤ちゃんとの交流をし、午後は同窓会とした。父親の交流が進み、育児参加が促されるという感想が出ている。
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