研究課題/領域番号 |
15530387
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
太田 義弘 関西福祉科学大学, 社会福祉学研究科, 教授 (40078944)
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研究分担者 |
中村 和彦 広島文教女子大学, 人間科学部, 助教授 (20330673)
秋山 薊二 関東学院大学, 文学部, 教授 (50133575)
野澤 正子 龍谷大学, 社会学部, 教授 (70071214)
溝渕 淳 吉備国際大学, 社会福祉学部, 助手
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キーワード | ソーシャルワーク / エコシステム構想 / 支援過程 / フィードバック / フィードフォワード |
研究概要 |
本研究は、ソーシャルワーク実践過程研究として20年余りにわたって継続してきた成果を前提にして、包括・統合的な実践過程の研究として残されている最後の課題への取り組みである。 そこで本年度の研究は、研究計画にしたがい(1)継続してきた実践過程研究の整理とまとめ、(2)理論としての中範囲概念とエコシステム構想のビジュアル化、(3)エコシステム構想の展開方法としてのツール開発、(4)多目的支援ツールと教育支援ツールの開発、(5)多目的支援ツールの検証と活用方法、(6)今後の課題の析出と研究計画などについての考察を研究組織としての母体であるエコシステム研究会を中心にして協働で推進してきた。 ソーシャルワーク実践過程研究は、研究のための研究ではなく、当然のことながら最終目標は社会福祉サービスを活用して利用者が課題の解決と自己実現を達成する利用者本位の方法概念である。そのためには実践の成果をフィードバックして社会福祉の諸サービスを改善・整備すること、つまり実践活動そのものからソーシャルワーカー・施設や機関・計画や施策にいたるまでの点検・整備・再編・改革という条件整備が不可欠である。そこで上記研究会活動に参画し協働体制で研究を推進しつつ、これらを背景にさらに研究会内部に研究分科会を構成し、フィードバック研究会と名付け、そこでさらに(1)フィードバック研究の背景と意義、(2)実践過程研究の課題の析出、(3)ミクロとマクロのソーシャルワーク理論の包括・統合化、(4)理論と実践との包括・統合化、(5)フィードバック・フィールドの研究分担、(6)フィールドごとの課題の整理と実践方法の考察などについてフィードバック研究の共通基盤と理論・フィールド・研究の焦点と役割分担などを明確にし、討議や考察を重ねつつ当初の研究計画に沿った着実な実績を蓄積してきている。
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