1、石井記念友愛社の「石井十次資料館」での資料調査 8月24日より9月3日までの11日間、他の研究者と共同で「石井十次資料館」所蔵の手紙類を、昨年まとめた分類目録に従い封筒に入れる作業を実施した。また、2000枚以上ある古い写真の整理にも取り掛かったが、作業方法が不十分なため再度検討が必要となり、次年度から本格的に実施する事にした。 2、これまでにまとめた岡山孤児院の運営体制に関する論文等の編集作業 昨年に引き続き岡山孤児院の運営体制に関する論文等を、「近代日本の養護問題と岡山孤児院の養護実践に関する実証的研究-院児のライフステージを支える自立援助システムの体系-」として加筆、再編集する作業を実施し終了した。 3、岡山孤児院の塾舎建築の展開過程の分析 明治40年代前半の家庭舎建築に発展する時期の内容を分析し、家庭舎建築が「平屋建てタイプ」から「2階建てタイプ」へ、さらに「2階建てコの字型廊下タイプ」から「平屋建てコの字型廊下タイプ」へ発展し、専門的な施設建築に深化していくことを解明した。 4、「岡山孤児院十二則」の形成過程と到達点に関する研究 岡山孤児院の養護実践の到達点とも言える「岡山孤児院十二則」の形成過程を分析する最初の試みとして、「同院十二則」の全体的な内容である、家族主義、委託主義、満腹主義、托鉢主義他についての意図するところを、当時の文献資料より分析する。 5、「末藤新市日誌」(大正10年)の解読
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