平成18年度の研究実績をまとめると、次のようになる。 1、石井記念友愛社の「石井十次資料館」での資料調査を実施 8月25日から9月3日まで他の研究者と「石井十次資料館」所蔵の文献資料や写真資料の調査を実施し、写真資料については、写真の内容別の大まかな分類を実施した。今後は、文献資料の目録化と写真資料の目録化を実施していくことになる。 2、「岡山孤児院十二則」の形成過程について3つの論文等をまとめる 1902年から1909年までの『岡山孤児院新報』に掲載された「岡山孤児院十二則」に関する論文等を使って、「同院十二則」の形成過程の展開などをまとめた。 3、岡山孤児院の里預制の研究を2つの論文にまとめる 1つは、岡山孤児院における里預制の全体像を研究する研究の目的とその数量的全体像をまとめものであり、もう1つは、大正期の岡山孤児院の里預制の統計的実態をまとめたものである。 4、末藤新市の行動記録の作成を実施 1911年から1923年の『岡山孤児院年報』から末藤新市の行動記録を抽出し、末藤の茶臼原孤児院での活動実態をまとめた。 5、『岡山孤児院里預児台帳』の判読作業を実施 1905年からはじめた、岡山孤児院の里預制の基本資料である、『同院台帳』の判読作業う実施し、今後の里預制に関する研究の基盤づくりを行った。
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