研究課題
基盤研究(C)
本研究は、知的障害をもつ人びとが施設職員のサポートを得ながら自ら肥満予防や改善に取り組むことができるように、本人活動のモデルをつくることを主な目的として行ない、下記のような成果をあげることができた。(1)1997年から年2回、入所更生施設や通所作業所などを巡回して行なっている体脂肪率、腰囲・殿囲、血圧などの測定を継続し、2006年には骨密度の測定も追加して、肥満と健康の実態を調べ、結果を施設や本人たちに還元した。(2)神奈川県の一施設で行なわれていた「たのしい健康学習会」を「肥満予防の本人活動」のモデルとして選び、全国に普及させることとした。本人の自覚を促して減量や生活習慣病予防対策に取り組むことにより、効果をあげている。(3)施設職員有志が集まって自主的に始めた利用者のQOL向上のための交流会を、歯科医師や管理栄養士をコンサルタントに迎えて研修会に発展させた。(4)地域栄養士の研修、大学や都内の福祉作業所で「たのしい健康学習会」のメンバーが「出前発表会」を開催し、知的障害をもつ利用者たちと大学生、あるいは本人同士の交流をはかる試みが実現した。(5)作業所の利用者たちが本人活動に取り組むに当たり、管轄する保健所の管理栄養士に肥満改善や身体活動の指導を依頼して快諾を得ることができ、指導が開始された。(6)全国的な自助組織である日本ダウン症協会との間で、相談員研修会に出向いての発表や、貸し出し用ビデオ教材の作成が決定された。(7)これらの活動を通じで本人たちは自信を深め、意欲を高めることができて、肥満予防や改善の効果があがりつつある。
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第18回日本保健福祉学会学術集会抄録集
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