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2005 年度 実績報告書

対人関係におけるメタ期待の文化差一日米間の比較

研究課題

研究課題/領域番号 15530394
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 眞理子  筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (70166825)

研究分担者 宮本 聡介  常磐大学, 人間科学部, 助教授 (60292504)
キーワード対人関係の初期段階 / メタ期待 / 文化差
研究概要

本研究は,対人関係形成の初期段階において,日米では関係に対する期待にどのような文化差が見られるのかを明らかにするために実施された.これは平成15年度から平成17年度までの3年間科学研究費補助金の援助を受けておこわなれた研究の最終年度となる.
本研究の主たる目的は2つに大別される.
a)日米では,初対面の相手とのやり取りのなかで,正常の範囲内の行動から奇異に思える行動までの範囲にどのような文化差が見られるかをあきらかにすること.
b)日米では,新しく親しくなった相手が形成している別の友人関係に自分がかかわること(あるいは自分の友人関係に相手がかかわること)に対してどのような意識の違いがあるかを検討すること.
上述の研究目的を検討するために,平成17年度は計2回の調査研究を実施し,これらの研究から以下の点が明らかにされた.
・対人関係の初期段階において,日本人は初対面の相手とニュートラルに,そして慎重に接することが通例であると考えるのに対して,アメリカ人は関係形成のために積極的にふるまうことが通例であると考えている.例えば「笑顔」で接することは,アメリカ人の場合常識的な行動であるが,日本人の場合かえって相手に奇異な印象を与える可能性があることをこの結果は意味している.
・関係の初期段階では,アメリカ人のほうが日本人よりも,新しく親しくなった相手を自分の友人関係ネットワークに積極的に取り込んだり,自分が相手の友人関係ネットワークに積極的に参加しようとする意識が強い.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 対人関係に対するメタ期待-日米文化差の検討-2005

    • 著者名/発表者名
      宮本聡介, 山本眞理子, Fiske, T.S., 金山富貴子, 太幡直也
    • 雑誌名

      日本社会心理学会第46回大会発表論文集

      ページ: 566-567

  • [雑誌論文] 初対面での相互作用におけるメタ期待の日米比較2005

    • 著者名/発表者名
      金山富貴子, 山本眞理子, 宮本聡介, Fiske S.T.
    • 雑誌名

      日本社会心理学会第46回大会発表論文集

      ページ: 562-563

  • [図書] The 7th Annual Sydney Symposium of Social Psychology. Pp185-198. (Williams, J.P.Forgas, W.von Hipper (Eds.)) The Social Outcast : Ostracism, social exclusion, rejection, and bullying K.D2005

    • 著者名/発表者名
      Fuske, S.T., Yamamoto, M.
    • 総ページ数
      14
    • 出版者
      Coping with rejection : Core social motives, across cultures

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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