研究課題/領域番号 |
15530404
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
川上 善郎 成城大学, 文芸学部, 教授 (00146268)
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研究分担者 |
池田 一彦 成城大学, 文芸学部, 助教授 (10184417)
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キーワード | スキャンダル / ワイドショー / メディア / インターネット / パーソナル・コミュニケーション / 社会的規範形成 / 共鳴作用 / うわさ |
研究概要 |
研究目的:明治期の新聞が「スキャンダル」を売り物にし「第4の権力」としてのメディアに成り上がったように、現在でもワイドショーなどのテレビメディアの中でスキャンダルが盛んに語られている。メディアスキャンダルは、視聴者のパーソナルコミュニケーションと共鳴作用を起こし、より強力な社会的制裁なり、新しい社会規範の形成や既存の規範の強化なりを集合的に実現している。また、インターネットメディアの登場によって、メディアスキャンダルの構造は大きく変化していると考えられる。本研究は、新聞・テレビ、インターネットとパーソナルコミュニケーションの3つの局面それぞれで「スキャンダル」がどのように語られているのか。そして、それらがどのように相互作用しているかを実証的に分析し、現代のスキャンダル発生・展開・終焉のメカニズムを明らかにすることにある。 研究の実施状況: A.メディアにおけるスキャンダルの語られ方(内容分析)として、ワイドショーにおけるスキャンダル報道の内容分析を実施。12月9日の全局のワイドショーを録画し、番組構成表(収録番組の進行状況を一覧性をもった様式に作成したもの)を作成し、各局のワイドショーの特徴把握を行った。 B.対面場面におけるスキャンダルの語られ方(談話分析)として、古賀潤一郎学歴詐称スキャンダルについて、グループインタヴュー法によりスキャンダルの語り口についてのデータを収集した。20、30、40代の女性三人からなる3グループについてデータを収集した。 C.明治期のスキャンダルについての資料収集を行った。
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