学級介入方法の展開 平成16年度からの実践を継続し、介入のケース数を増やし、方法上の問題を検討した。介入前の調査、観察、面接結果と介入の過程の変化、介入後の学級集団と担任の変化にっいて広範に評価できるように取り組んだ。 実践研究 介入方法について、質問紙、観察、面接などを通した現状の把握と分析、フィードバックによる介入の方向性、可能性を評価し、経過面接の構造化について検討した。 (1)教育実習生を対象とした学級経営に関する介入的支援方法 教師の児童・生徒の見方を材料にして、教育実習の学生を対象にして介入を行った。実習の事後指導において、実習中の児童・生徒への見方を内省し展望することに有効であることが分かった。 (2)これまでに介入経験のある教員を対象にして、1学期から3学期までの継続的な学級経営について介入的支援方法 質問紙による結果をフィードバックし、経過については、電子メールを活用しながら、継続的にコメントした。継続的な介入経験者の場合、電子メールなどで短い手がかりで効果的な介入が可能であることが分かった。 (3)PTSDやトラウマを抱えている児童が在席する学級の経営を行う教師への介入的支援方法 質問紙による結果をフィードバックし、授業観察や面接などを重ねながら効果的な介入が可能である。個別の児童へ関する関わりが明確にできることが分かった。 実践研究の評価 介入により教師や学級の変化が確認できた。
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