• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

左右半球間の干渉作用に関する認知神経心理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 15530480
研究機関愛知淑徳大学

研究代表者

吉崎 一人  愛知淑徳大学, コミュニケーション学部, 教授 (80220614)

キーワード半球間相互作用 / Global-Local処理 / ストループ効果 / 選択的注意 / ラテラリティ
研究概要

1.Global-Local処理における半球内・半球間干渉に検討
半球内での干渉と半球間での干渉のメカニズムを検討することを目的とし,2つの実験を実施した.
(1)実験1
アルファベット文字から作成されたNavonタイプの複合パターン(ディストラクター)と複合パターンの構成要素である小さいアルファベット文字(ターゲット)が同時に呈示され,ターゲット文字の同定を求めた.ターゲットとディストラクターの干渉を操作するため,ターゲット文字とディストラクターの大きな文字の一致,不一致(Global一致性),同時にディストラクターの小さな文字の一致,不一致が組み合わされた(Local一致性).ターゲットとディストラクターは同一視野,あるいは別々の視野に呈示された.その結果,Globalの一致条件は不一致条件よりも,Localの一致条件は不一致条件よりもそれぞれ反応時間が速かった.これはGlobal処理の優先性の仮定を支持するものであった.また両視野呈示条件においては,ターゲットが左視野に呈示されたときの方がLocalの一致性効果が大きいことが明らかとなった.このことは,ディストラクターがLocal処理に優位な左半球に投入された際に,Local処理がすすみ,脳梁を介して右半球でのターゲット処理に大きな影響を与えたと推察される.
(2)実験2
実験1の手続きでターゲット文字を大きなアルファベット文字に変えて検討した.その結果,Global一致性効果は認められたものの,Local一致性効果は見られなかった.半球間での干渉の非対称性は見られなかった.これはGlobal処理の右半球優位性の程度が,Local処理の左半球優位性に比べ大きくないことの反映かもしれない.
2 ストループ干渉における半球内・半球間干渉に関する検討
1と同様のロジックでカラーパッチ(ターゲット)の色同定に対して色名語が与える影響について検討した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshizaki, K., Hatta, T.: "Hemispheric metacontrol of a mental addition task in right- and left-handers."Journal of Human Environmental Studies. 2(1). 1-8 (2003)

  • [文献書誌] 加藤公子, 吉崎一人, 清水 遵: "選択的注意が視覚刺激評価段階における反応準備処理に及ぼす影響"愛知淑徳大学論集-コミュニケーション学部篇-. 4. 49-56 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi