研究課題/領域番号 |
15530507
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
丸山 恭司 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30253040)
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研究分担者 |
坂越 正樹 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80144781)
曽余田 浩史 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60253043)
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キーワード | 教育倫理学 / 教職倫理 / 国際情報交換 / アメリカ:ドイツ / ケースメソッド |
研究概要 |
本研究は次の三つの課題を立てており、それぞれについて進捗状況を報告する。 【課題1】教育倫理教育の哲学的基礎の解明 【課題2】諸外国の比較による教育倫理教育の現状と課題に関する調査 【課題3】教育倫理教育の授業モデルの提示 【課題1】ウィトゲンシュタインの他者論が、教える者の倫理的態度をいかに喚起するものであるかを、丸山がフロリダ州立大学のM.ドゥワイヤー氏の協力をえて、教育哲学者国際連絡会第9回隔年大会(平成16年8月マドリード)において発表した。また、第21回世界哲学会議(平成15年8月イスタンブール)において発表した論文が認められ近刊の論文集に収められることとなった。さらに、別の成果をEducational Philosophy and Theory誌に投稿中である。関連内容を含んだ論文が『応用倫理学講義6』に収められ岩波書店から出版された。 【課題2】丸山が中心となって、坂越と曽余田とともにアメリカ、ドイツ、日本の教職倫理綱領や関連法規の内実と教育倫理教育実践の現状と課題について当地の関係者との面談および文献によって調査を行った。 【課題3】教員養成・現職研修・管理職養成等において教育倫理教育を具体的に行う場合にありうる授業の内容と方法について情報収集を行った。米国の教員養成課程で広く採用されているテキスト『教授の倫理学』を参考にしつつ、著者K.ストライク氏に協力を仰ぎながら、教育倫理教育のカリキュラムと教授方法の開発を進めた。特に丸山と曽余田がケースメソッドの応用可能性を調査・検討した。
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