今年度は、1945(昭和20)年8月から49(昭和24)年にかけて創刊された教育関係雑誌・新聞の全容を概観するため、昨年度作成した教育関係雑誌・新聞のリストに新たに見つけることが出来た雑誌・新聞を追加した。 また、国立国会図書館憲政資料室に通算5回通い、同資料室に所蔵されているアメリカ合衆国メリーランド大学マッケルディン図書館所蔵のプランゲコレクションの雑誌・新聞の中から、これまで未収集であった教育関係雑誌・新聞の複写を行った。これらの雑誌や新聞の書誌的紹介は、随時、近代日本教育史料研究会の「かわら版」の中で紹介してきた。 さらに、2005(平成17)年9月、占領期雑誌研究の第一人者である福島鑄郎氏が『福島鑄郎所蔵占領期雑誌目録1945年8月〜1952年3月』(文生書院)を刊行したため、同目録に収録されている教育関係雑誌の中から新たに発見できた雑誌をリストに追加することが出来た。 今年度は、本研究の最後の年度にあたり、これまで収集してきた教育関係雑誌・新聞の書誌的・内容的分析をまとめ、現時点で明らかになったことを報告書にまとめた。 報告書は、研究概要、戦後日本における教育関係雑誌の変容過程、個別雑誌の紹介の3部から構成されてている。
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