研究課題/領域番号 |
15530520
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
別府 悦子 中部学院大学, 人間福祉学部, 助教授 (60285195)
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研究分担者 |
玉村 公二彦 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00207234)
窪島 務 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00111906)
宮本 正一 岐阜大学, 教育学部, 教授 (40105060)
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キーワード | 特別支援教育 / 軽度発達障害 / 判断ソフト / 学習困難 / 読み書き障害 / 支援教材 / デジタルコンテンツ |
研究概要 |
二カ年の計画の初年度として、当初の研究計画に沿って、以下の研究を実施した。 (1)学習困難を示す児童生徒の実態と教師の意識調査 別府と宮本を中心に、特別支援教育事業のモデル地域に指定されている岐阜県S市において、学習困難や多動衝動的傾向があって特別支援が必要な児童生徒の出現率を質問紙によって調査した。また文部科学省から出されている特別支援教育についての最終報告や軽度発達障害児に関しての教師の認知度を同じく質問紙によって調査した。 (2)児童生徒の実態把握に関わる判断ソフトの開発 (1)で得られたデーターをもとに、宮本が中心になって、児童生徒の実態把握に関わる判断ソフトを開発した。個々の児童生徒がどのような特別な教育のニーズをもっているかについて、認知特性をグラフによって把握できるようにした。 (3)諸外国における先行実践の視察および資料収集 玉村はオーストラリア・ブリスベン市、窪島はイギリスのヨーク大学にそれぞれ視察訪問し、学習困難や読み書き障害の先行実践に関わる資料を収集した。また、関係者から我が国で学習困難児の対応を進めていく際に必要な設備や教育方法の紹介を受けた。 (4)学習困難児童の教材およびデジタルコンテンツの開発 学習困難を抱える児童生徒の支援に関わる研究会を中部学院大学で定期的に行い、岐阜県内の小中学校の教師が実践を報告し、教材や個別の教育支援計画の検討を行った。この成果をもとに、デジタルコンテンツや教材作成を次年度進めていく。
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