• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

ノルウェーの社会科、宗教・道徳教育及び生活指導に関する比較教育学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530524
研究機関大手前大学

研究代表者

北川 邦一  大手前大学, 社会文化学部, 教授 (10071292)

キーワードノルウェー / 教育 / カリキュラム / 平等 / 民主主義 / キリスト教 / 統一学校制度 / 民族独立
研究概要

1、研究ノート「現代ノルウェー教育制度の国民的背景(2)」『大手前大学社会文化学部論集』では、(1)松崎巌の先行研究を踏まえ前ノート既述時期以降から第二次大戦前ノルウェー初等中等教育の統一学校制度Enhetsskoleの成立過程に至る過程を纏めた。(2)爾後1998年の現行「基礎学校及び後期中等教育に関する法律」制定に至る過程を概観した。(3)2001年の中道・右派連立政権以降の今日の教育政策基本諸文書の一端を要約・検討した。それによると労働党主導の94年・97年教育改革時に形成された教育理念の基本、特に教育を受ける権利の平等主義は維持されているように見えると共に、PISA等の国際教育調査の結果が良好でなかったことを論拠に、国、地方自治体、学校の各段階で教育目標の明確化、教員の評価管理の強化の必要性が強調されている。
2、主題に関する日本一ノルウェー比較観点明確化のために両国社会科関係教科書を収集した。
3、日本教育学会で「ノルウェーの歴史、社会科の教育課程と教科書記述」を発表した(2004.8.26、北海学園。プリント8頁)。高校共通一般科目「社会科」(概ね週2時限を1年間)の代表的な教科書Henry Notaker著,Samfunnslsaere, Gyldendal Norsk Forlag,1998の構成を示し、第一部1「政治制度」を抄訳・検討したものである。その叙述は、(1)政治を「規範と影響力」、「社会化」のような基本概念から解説する点で原理論的であり、かつ、(2)現存政党の特徴提示、コムーネにおける駐車場の建設を巡る利害関係対立の具体例提示、「争訟審議会」Konfliktrad(参審制度の民間主導簡略版)による解決事例紹介等、極めて実践的であることが明らかになった。
4、ノルウェー調査研究旅行は、狭心症再発を回避し、現地と連絡を取り、来夏の予定とした。
5、「ノルウェーの憲法及び教育法における教育目的の法定について」を公刊図書に寄稿した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ノルウェー教育への関心2005

    • 著者名/発表者名
      北川邦一
    • 雑誌名

      人権と部落問題 第729号

      ページ: 76-81

  • [雑誌論文] 現代ノルウェー教育制度の国民的背景(2)(研究ノート)2005

    • 著者名/発表者名
      北川邦一
    • 雑誌名

      大手前大学・社会文化学部論集 5

      ページ: 23-42

  • [図書] 教育理念・目的の法定かを巡る国際比較(教育学関連15学会共同公開シンポジウム準備委員会編)北川邦一執筆部分「ノルウェーの憲法及び教育法における教育目的の法定について」2004

    • 著者名/発表者名
      青木宏治ほかとの共著
    • 総ページ数
      173-192
    • 出版者
      つなん出版

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi