研究課題/領域番号 |
15530540
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
栗原 尚子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80017623)
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研究分担者 |
内海 成治 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80283711)
勝野 正章 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10285512)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10323130)
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キーワード | アフガニスタン / 国際協力 / 女子教育 / 開発途上国 / 授業開発 / 態度形成 / ODA |
研究概要 |
5女子大学コンソーシアムは、2002年から2005年にかけて、すでに4度来日研修を実施した。本科研は、来日研修がアフガン側と受け入れ側の双方にどのようなインパクトを与えたかを探るためのものであるが、2004年10月の大統領選前後は治安がきわめて不安定で年度初めに計画したアフガニスタンへの現地調査は実施できなかった。しかし、2005年1月に来日した研修員15人中9人が地方出身で、地方の教育事情について聴取することができた。 2004年度は、2003年度の国際協力に関するゼミを拡充し、「国際協力学」を全学向けに開講し86名の受講者を集めた。後期の「国際協力方法論」では、学生が班別に援助計画を立案する過程でさまざまなことを学ぶProgram-Based Learningの手法を取り入れ、発表はディベート形式で行う授業スタイルを開発し、学生は主体的に授業に関与する体験を高く評価した。 2004年1月の調査を「アフガニスタン教育支援プログラムに関する学生の意識:調査報告書」にまとめ出版した。また、2005年1月にはお茶の水女子大学の1、2年生を対象に悉皆調査を必修科目の時間に調査票を配布することで実施した。お茶大がアフガニスタン女子教育支援に取り組んでいることを知っている1、2生は70%、将来途上国支援や国際組織で働きたいと強く希望している学生は2%弱、可能であればそうなりたいという学生は24%で、外資系や国際企業の海外部門で働ければと考えている学生35%、国内で仕事を続けることを考えている学生が40%であった。将来のキャリア志向には学部差が大きく、理学部に専門技術職志望が、文教育学部には芸術・芸能分野や研究職・教員志望が強かった。調査結果は、報告書にまとめられる予定である。
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