研究概要 |
本研究は,大学事務職員の職能開発を目的に設置されている国内外(日本・アメリカ・韓国)の専門職大学院の事例研究を行なうことを目的にしている。研究期間は2年間であり,本年度はその初年度にあたる。諸般の事情(研究者の大学移動に伴うスケジュールの変更等)により,申請時の研究計画(平成15年度)は,若干の変更を余儀なくされた。 (1)国内の訪問調査は3大学院(名古屋大学・高等教育マネジメントコース,広島大学・高等教育開発専攻,桜美林大学・大学アドミニストレーション専攻)を訪問し,予備的調査を行い,基本資料の収集を行なうと同時に関係者にインタビュー調査を試みた。これらの調査を通じて,大学院教育におけるカリキュラム及び教材の開発状況,社会人学生の要望等を明らかにし,問題点の整理を行なった。 (2)海外調査は,上記の理由により,当初予定していたアメリカ調査を韓国調査に変更して実施した。韓国では,亜州大学大学院・大学管理専攻を訪問調査すると同時に,韓国大学教育協議会の大学職員研修プログラムについて,文献調査及び関係者のインタビュー調査を行なった。(なお,アメリカ調査は平成16年度に実施予定) (3)本研究分野は,研究蓄積が乏しいため,関連基本文献(和文・欧文の図書)の収集に努め,ある程度の文献・資料を収集できたが,次年度も引き続き行なう予定である。これらの文献を分析することを通じ,大学事務職員の職能(専門性)に関する分析枠組みを作成した。
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